草津温泉

草津温泉は、群馬県の標高1,130m~1,260mの高原にある温泉地で年間平均気温は7度です。
日本有数の温泉地でありながら、風光明媚な避暑地でもあります。
8月の最高気温は24度ですから、夏は非常に過ごしやすく、また冬は氷点下まで気温が下がるので、雪にかかわる楽しみがあります。

温泉地としては奈良時代から開けていたという説もありますが、記録では江戸時代にはすでに保養地として人々が出かけたとされています。
明治に入ると、ドイツから招かれた医師ベルツ博士の指導を受けて「時間湯」という入浴方法が考案されて、湯治場としても、避暑を兼ねた保養地としても開けていきました。

本当に効く草津の湯

泉質は酸性泉で低張性高温泉です。
硫黄やアルミニウム、硫酸塩を含む塩化物温泉で、効能は温泉一般の温めることによって改善する症状に効果があります。
筋肉痛、関節痛、痔、冷え性などです。

殺菌性が強いので、切り傷ややけどにも効果があります。
飲んでは慢性の胃腸病などにも効果があります。
ただし、重篤な病気の人や熱のある人、出血性の病気の人などは禁忌になります。

時間湯

日本政府にドイツから招かれて東京医学校で教鞭をとっていたベルツ博士考案の入浴法です。
草津では、江戸時代から行われている入浴方法がありましたが、それにベルツ博士が監修を加えたものです。

一番最初に湯もみといわれる、湯音を下げるための動作を2~30分行います。
板で湯をかき混ぜる行為なのですが、これは湯音を下げると同時に準備体操にもなります。
そのあと、手桶で頭に30から40杯の湯をかぶります。
これは、いきなり熱いお湯に入ることを避けて心臓の負担を軽減するものです。
次に.湯長の号令で一斉に入湯し3分たったところで、湯長の号令で一斉に出ます。

湯長とは、草津温泉の伝統的入浴法である時間湯の指導者で鍛錬を積んで選ばれるものです。
時間湯は現在は地蔵の湯と千代の湯のみで行われています。

湯畑

湯畑は、源泉の温度調節や湯の花採取のために作られる施設で、草津温泉の湯畑は源泉を木製桶にかけ流しています。
草津では、この湯畑の観光が有名で、湯畑の周りに有名旅館やホテルがひしめいています。

アクセス


鉄道利用の場合は、東京からはJR吾妻線長野原草津口駅下車、JRバスで草津温泉下車、東京上の~草津温泉まで特急利用で約1時間40分です。
高速バス利用で、新宿駅南口~草津温泉バスターミナルまで、約4時間かかります。途中、 練馬駅、上里SA
渋川駅、 伊香保温泉、伊香保石段街、東支所前、中之条駅入口、群馬原町駅入口、 長野原草津口、長野原役場前 に停車します。

起点はすべて東京方面からになります。