銭湯

銭湯の由来

日本には古くから庶民が手軽に利用できる公共の温浴施設として銭湯があります。日本において、仏教の伝来共に僧侶たちの自身の身を清める「浴堂」とばれる場も設置されました。鎌倉時代に寺院が庶民に対して無料で浴室を提供するようになり、これが銭湯を生み出すきっかけとなっています。

江戸時代になると、伊勢与市がお風呂を営業目的として開業。料金も永楽一銭(一銭が現在約12円)と庶民でも利用しやすい点から、当時は銭湯の存在が珍しくかったものの、好奇心旺盛な人たちがどのようなお店なのかを確かめるために利用していたこともしばしばみられます。

風呂なしの物件が多かった時代と現代の銭湯

近年では街中に馴染みの銭湯をみかけることも少なくなり、様々サービス制度を提供する温浴施設が多くなりました。

住まいの物件設備にお風呂を導入していない「風呂なし物件」タイプの数が多かったのは事実。一方で、現代ではアパートを借りるだけでも、初期設備の中にお風呂が設置されているところ多く、基本的に昔と比べて銭湯の利用があまり必要ではなくなりました。とはいっても、銭湯を通して1日の疲れを癒したいと考える人も珍しくありません。

お風呂に入れるだけではなく、受付には牛乳やコーヒー牛乳などが販売されており、湯上りには体内からでた水分も補給できます。風呂上がりに牛乳を飲む様子をみたことがある人も多いのではないでしょうか。

銭湯が愛され続ける理由

銭湯は自宅にはないお風呂に浸かれることはもちろん、マッサージチェアのような体をほぐしてくれる機器の設置や整体師によるマッサージサービスを用意されているところが多く、お風呂上がりにゆっくりマッサージされながらくつろぐことも可能。銭湯で気分が良くなったあとに、マッサージで体をほぐしてもらうことでのんびりとくつろげるでしょう。

また、更衣室にはドライヤーやクシ、その他セットするための道具がいくつか用意されており、着替えたあとに髪の毛を乾かしたり整えたりもできます。自然乾燥だと髪の毛に雑菌が付着しやすいので、自宅にお風呂がない人にとっては体の衛星を保つために非常に重宝する場所となっています。

銭湯では体を清潔に保つことはもちろん、お風呂に浸かりながら気分をリフレッシュできる空間や、サウナ(高温の蒸し風呂)を利用することで、さらに体の健康をサポートする設備もでてきています。日常の生活においてなくてならないお風呂という存在を提供していることから、現在でも銭湯を活用したいという人の評判もあります。

このように、日常に馴染みやすく、疲れた体や心にも優しい施設です。また、人によってはばくてはならい存在でもあるため、現在でも絶えることなく銭湯は利用し続けられているのではないでしょうか。